現在になっても発掘をしない秦始皇帝陵のナゾと中国の墓荒らし

中国には皇帝などの墓を荒らして盗みを働く墓荒らしがいます。もちろん、墓荒らしに遭って、副葬品などをたくさん盗まれてしまった墓もたくさんあります。
荒らされていない、墓もたくさんあります。
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それでは、なぜ中国の皇帝の墓は比較的荒らされていなく、出土するのでしょうか??エジプトのピラミッドなどのように荒らされて、副葬品が盗まれるような状況があまり発生しないのはなぜでしょうか?

実は中国の皇帝の墓が比較的荒らされにくい理由は2つあります。

①宗教的要因
中国の墓荒らしは宗教的な風習によって、墓荒らしがされにくいのです。
これはどういうことでしょう。
実は中国は宗教的な風習を非常に重んじる国で、そのため墓荒らしにとっては非常にめんどくさい風習などがたくさんあります。墓荒らしは通常、墓を荒らすときにロウソクを持っていきます。そして墓を掘っていく過程で、もし急にロウソクの日が消えたのであれば、それは死者が生者に対しての警告として捉えます。つまりそれ以上墓を荒らすなということです。では、急にロウソクの火が消えた場合、どのようにすればよいのか?
その時は、その場に膝まづいて3回頭を下げます。そして、掘り返した副葬品をそっと元に戻してあげるのです。そうでなければ、死者の世界へ導かれると信じられています。

②掘り返し不可能な墓

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すでに1974年に発見されたにもかかわらず、未だに掘り起こされていない秦始皇帝の墓にみられるように、発見・発掘が非常に難しいのもひとつの要因とされています。
驚くべきなのは1974年に発見はされたものの発掘が未だにされていない秦始皇帝陵ではないでしょうか。中国の公式の声明では文化財保護と表明しています。しかし実際は、まだ技術的に掘り起こすことができないとも言われています。秦の始皇帝の墓の近くにある兵馬俑はたくさん出土していて、考古学者が発掘し、研究をされてきました。しかし、兵馬俑は発掘できても、始皇帝の墓は掘り起こせないと言われています。なぜなら、始皇帝の墓は約30Mの深さがあり、さらにそこに到達するまでには有毒な水銀の大海があると言われています。そのため、現在に至っても発掘を進めることができないと言われています。もちろん、これは発掘や墓荒らしを防ぐために、故意的に埋められたものであるとのことです。

このようにして、中国の皇帝は墓荒らしなどから逃れて現代まで現存していっていると言われています。

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